ソーシャルレンディングの老舗クラウドバンクで遅延が発生しているとの情報を目にしました。さすがに該当案件に投資している人には、メールやマイページでお知らせが行っていると思うのですが、そうでない投資家は蚊帳の外…といった感じ。
遅延情報はどこで確認できる?
どこかに詳細が載っていないのかな?と思ったら、該当案件のお知らせに載っていました。こういうのは、OwnersBookみたいにマイページトップに載せていただいた方が印象は良いのですが…。
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遅延内容の概要
お知らせによると、融資先の1社から最終弁済日に元本返済がなく、遅延が発生。連帯保証人・代理人弁護士と面談するなどしているが、未だ回収できていないとのことでした。
クラウドバンクでは、小口の融資を複数束ねて1案件として募集しているので、こちらの融資先が含まれている以下の案件が遅延することになるようです。
- バイオマス発電ファンド 第369~371、375~377号
- 太陽光発電ファンド 第2276、2277号
- 中小企業支援型ローンファンド 第938号
- 不動産担保型ローンバンド 第681、686号
上記のファンドのうち、今回問題となった融資先への貸付額を計算したところ10億円でした。全体募集額からみれば、致命傷と言うほどではないのですが、被弾した方にとってはそうも言ってられないですよね…。
個人の感想
今回遅延となったのはバイオマス発電や、太陽光発電ファンドが主です。ソーシャルレンディング事業者の中には、太陽光発電を主として扱う者もあるほど、投資の対象として一般的になりつつある自然エネルギー開発ですが、個人的には投資しないことにしています。
最近でも太陽光発電関連事業で東京地検が動いていたり(某国際政治学者の夫の件ですね)しますね。自然エネルギー開発は「土地所有者と開発者で合意が難しい」「利権が絡んでいる」「スキームが複雑」など、素人目に見ても悪いことを考える人たちの入り込む余地がありすぎるのでは?と感じます。
特にソーシャルレンディング投資とエネルギー開発を掛け合わせた場合、土地は「担保としての役割」「地熱などエネルギー源」「太陽光パネルを設置するための地上使用権」など、素人では手に負えない複雑さがあります。
私が自然エネルギー開発ファンドに投資しないのは、ただのアレルギー反応です。しかしその根底には、「理解できないものには投資したくない・してはいけない」という考えがあります。シンプルな考え方ですが、投資は自己責任である以上、この判断基準は胸に止めておかねばならないと改めて感じました。