とあるwebメディアで不動産小口化商品について語られていたのを見て、現在不動産クラファンに2,240万円を夫婦でつぎ込んでいる身として意見を書きたいと思います。
私は不動産クラファンが魅力的だと感じて、情報を発信している身です。そのため、私の意見はポジショントークとなります。ご了承ください。
今回の記事を書くきっかけとなったwebメディアも、登場している評論家の方についても、普段から視聴したり著作を読んだりして、株式投資等の参考にさせていただいています。
とても勉強になりますので、今回の動画も最後までしっかり拝見しました。そのうえで、ちょっと偏っているのではないかと感じましたので、投資している側としての意見を書いた次第です。
私の不動産クラファンへの向き合い方
ブログを見ていただいている方にはすべて公開していますが、私は2020年から不動産クラファン・ソーシャルレンディング投資を始めました。
現在までに元本棄損はゼロで、380万円の分配金をいただいています。
冒頭で触れたとおり、2025年12月25日時点での運用額は2,240万円です。
自分で案件概要を読んで、実現性があると思える案件にリスクを承知で出資しています。
基本はインカムゲイン型案件中心に出資し、高利回りのキャピタル型に出資する場合は少額にとどめるなど、マイルールを守って分散投資しています。
そのうえで、現物株式や投資信託なども運用しており、不動産系資産として不動産クラファンをポートフォリオに採用することで、さらにリスク分散をしています。
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不動産クラファンへの風当たり
ネット上では、不動産クラファン=ポンジスキームという過激な意見が見られます。
投資している身として、あまりいい気はしないです。
遅延や棄損した有名案件だけをとらえて、不動産クラファンなんて詐欺!というのは乱暴です。
株式投資だって上場企業が粉飾決算することがありますよね(今年だとオルツとか)。
それで「オルツの株買って損した!株式投資は詐欺だ!」って言ったら「何言ってんの?」ってなりますよね?
それなのに、「みんなで大家さんで元本棄損した!不動産小口化商品は詐欺だ!」ってスタンスで話を進めるのは納得できません。
株式会社が個別に評価されるように、不動産クラファン事業者も個別に評価されるべきです。
自分自身が出資しておらず、案件概要や契約前書面を読んでいない評論家が、根拠もなく「(不動産開発の)実態がないのでは?」と不安を煽るのはやめていただきたいです。
実際に出資している私には、写真付き運用レポートが送られてきています。
実態が無いというのなら、評論家は現地写真を撮ってくるなりするべきですし、メディアはそういった意見をYouTubeで流して収益を得るのであれば、裏どり取材をするくらいの手間はかけるべきだと思います。
特に、昨今の不動産クラファンは遅延案件が話題になっていることもあり、死体蹴りみたいな印象を持ちました。
実際に名指しされた事業者も、ぼやかされたけどほぼ名指しされた事業者も、投資家のために今後なにかしらのアクションを検討していただきたいです。
今後のクラファン業界に望むこと
今後の不動産クラファン業界に望むこととしては、まずは業界全体のイメージ低下を防ぐことが挙げられます。
安定運用はもちろんのこと、事業者ごとに情報開示体制に差があるので、規格を統一するなどして、信頼回復に努めていただきたいです。

もちろん投資家側の意識改善も必要だと思います。
利回りや特典につられて中身をよく確認しなかったり(私も偶にあります。反省)、身の丈に合わないロットを入れたりするのは、事業者が楽にお金を集める手助けをしているようなものです。
現在不動産クラファン業界では、事業者が集まって不動産クラウドファンディング協会が発足しています。協会主導での改善も期待したいところですが、残念ながら一社団法人に強制力はありません。
管轄である国土交通省が協会と連携し、もう少し踏み込んだ対応を期待したいところです。
私は手始めに、自分が口座開設している事業者が協会に加入しているのかを確認することから始めたいと思います。
株式やREITと違い、小口の資金でボラの少ない運用が期待できる数少ない投資先として、不動産クラファンにはこれからも頑張っていいただきたいです。

