令和4年分の確定申告の第2弾です。今回はソーシャルレンディングやその他の副業で得た雑所得を申告する方法の覚書です。
株式取引で収益を得た場合の確定申告については、前回の記事をご覧ください。
※実際に申告する際には各人の状況に合わせて、税理士などへ相談された上でお願いします。
雑所得の申告方法
ソーシャルレンディングや電子書籍で得た収益は、総合課税の雑所得(業務・その他)に入力します。以下の画像の赤枠部分です。
実際の入力手順
電子書籍販売の売り上げ及び経費がわかる書類と、ソーシャルレンディング事業者から交付された年間取引報告書を準備します。
電子書籍の年間売上や、年間取引報告書のダウンロード方法は別の記事で解説しています。
電子書籍販売についての入力
まずは電子書籍販売について入力していきます。今回は技術書典を運営するテックベース合同会社から受けた支払について記入していきます。
電子書籍販売の収益と経費は弥生さんで入力・管理しています↓
①種目を入力
プルダウンから種目を選択します。種目には原稿料や講演料などがありますが、私が行っている電子書籍販売が当てはまりそうなものがなかったので、「その他」を選択し「書籍執筆」を記入ました。
「ちなみに業務に該当しますか?」については、業務とまでは言えないと判断したので「いいえ」を選択しました。
コミケなどで同人誌販売している方は、何を種目として選択しているんでしょうか…気になります。ぜひ参考にしたいですね。
②金額を入力
収入金額や必要経費を入力していきます。今回(前回もですが)、電子書籍販売は赤字です。
収入金額は売上の合計をいれるとして、必要経費には何を入れるのか?
以下は売上と経費についての集計の例です。
- A~Dの4社のプラットフォームで販売 売上計10万円
- 販売手数料はそれぞれ売上の20%
- その他の経費(書籍や材料費) 計10万円
経費のうち、販売手数料以外のものは4社で分け合います。すべて雑所得として申告するので、経費は1社にまとめても結果は同じなのですが、便宜上売上の割合で分けています。
上の場合、A~D社の収入金額や必要経費は以下のように入力します。
- A社 :収入金額40,000円 必要経費48,000円
- B社 :収入金額30,000円 必要経費36,000円
- C社 :収入金額20,000円 必要経費24,000円
- D社 :収入金額10,000円 必要経費12,000円
③支払者の入力
支払者の住所と社名を入力したら終了です。そのほかの雑所得(ソーシャルレンディングなど)を入力する場合は「続けてもう1件入力」をクリックします。
ソーシャルレンディングについての入力
ソーシャルレンディングについても同様に入力します。今回は私のクラウドバンクの年間取引報告書を例に見ていきます。
①種目を入力
プルダウンから種目を選択します。やはり当てはまるものがないので、「その他」を選択し「分配金」を記入ました。
②金額を入力
収入金額や必要経費を入力していきます。各社の年間取引報告書を見たまま入力するだけです。
この時、入金にかかる振込手数料・デポジット出金にかかる手数料は、経費として認められていますので、私は振込画面などを控えて保存しています。
③支払者の入力
支払者の住所と社名を入力したら終了です。ソーシャルレンディング事業者をすべて入力したら終了です。
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還付額を確認
その他に、必要に応じてiDeCoや医療費控除などがあれば入力してください。
気になる還付額は十数万円になりました。