先週末からだらだらと鼻水が止まらなかった子供。「寒暖差で鼻水出ちゃうのかな?このところ急に寒くなったから…。」と思っていたところ、昨夜は1時間おきに夜泣き…。発熱&鼻づまりで眠れなかったようです。
実は病態生理学を専攻し、医療系の国家資格も持っているのですが、子育てとなると基本的な知識しか役に立ちません。それでも、SNSにはびこっている根拠のない育児ライフハックよりは数倍役に立つと思いますので、メモをしておこうと思います。
基本その1:発熱は自己判断で解熱しない
体内にウイルス等の抗原が侵入すると、免疫細胞(白血球やマクロファージ)がこれを捕捉し、捕捉したことを脳に伝達する物質(サイトカイン)を放出します。これを受け取った脳は、体温を上昇させることで、ウイルス等の抗原を弱め、免疫細胞を活性化させます。
高熱の場合には体力を消耗しますので、身体を休める意味での解熱が必要な場合もありますが、免疫による反応を自己判断で止めてしまうのは推奨されません。
また、乳幼児に冷えピタシートを使う場合には、目や口を覆ってしまっても自分で取ることができないため、専用のものを使う方がいいそうです。幼児用はメントールも入っておらず、目に染みることもなさそうですね。
冷えピタ ベビー用12枚
基本その2:大人用常備薬は子供に使わない
解熱・鎮痛剤として有名なバファリンに、大人用と子供用が大人用があるのはご存じでしょうか?
大人用バファリンの有効成分がアスピリンであるのに対し、子供用の有効成分はアセトアミノフェンです。バファリンの由来が ”バッファー(緩和する)+アスピリン” であることを考えると何ともややこしい話です。
このアスピリンですが、小児ではウイルス感染(インフルエンザや水痘など)の後に服用すると、ライ症候群と呼ばれる急性脳症を発生する恐れがあるとして、禁忌となっています。
発熱でつらそうにしている子供を目の前にすると、大人用常備薬に手を伸ばしてしまいそうですが、しっかりと成分を確認する必要があります。特にアスピリンの副作用については、もっと知られてもいいと思います。
今回の発熱について
結論としては、今回の発熱は鼻水を排出しやすくするお薬を処方していただき、様子見となりました。乳幼児の疾患は熱性けいれんや突発性発疹など、初めて経験する上に対処の難易度が高く、気が抜けません…。しばらくは免疫獲得の時期ですので、我慢我慢と言い聞かせて対応しようと思います。
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