ここ数週間でクラウドバンク、Bankersと案件リスクが明るみになったところですが、続報を気にしていたところクラウドバンクの案件では結構衝撃的な知らせを耳にしました。
遅延等の情報については下の記事でご確認ください↓
クラウドバンク遅延案件の続報
噂の案件で連帯保証人とされていた会社が連帯保証契約の無効を主張しており、会社TOPページにてその旨を表明しています。
連帯保証人とされている会社、かなり大手のグループ会社ですね。連帯保証人契約に基づく債務履行を求めるクラウドバンクと、連帯保証契約の無効を主張する会社の全面対決になりそうですね。実際にクラウドバンク側は、訴訟について言及していますね。
当社といたしましては、連帯保証契約の締結を決議した連帯保証人の取締役会議事録及び連帯保証人の印鑑証明書等を本営業者が受領し、連帯保証に関する契約条項が定められた金銭消費貸借契約書が締結されていることから、連帯保証契約は有効であると判断しており、本営業者は訴訟も視野に入れ、保証の履行を求めております。
引用 クラウドバンク お知らせ
連帯保証人の役割とは?
現在OwnersBookでも遅延が発生しており、対象物件が担保になっているうえで、借手のグループ会社による連帯保証がついています。しかし、遅延情報の詳細を見ても連帯保証人については触れられていません。気になったので、連帯保証人の役割について調べてみました。
借手が返済できなくなった場合、まず連帯保証人が返済することができれば担保不動産は売られずに済みます(連帯保証人の役割①)。しかし、実際には先に債権者の持ち物である担保不動産の売却による返済を優先する場合が多いようです。
担保不動産の売却は、まずは借手の意思により不動産を市場に売り出す「任意売却」、それができない場合には債権者による「競売」にかけられます。
一般に、売却価格は「任意売却>競売」となるため、借手と貸手が話し合いを行って任意売却で不動産を高値で売ることが、借手・貸手双方にとって最良の選択となります。
しかし、担保不動産を売却しても債務総額に届かない場合もあります。その場合は、連帯保証人の登場です。残った債務について連帯保証人が持つ資産で返済していくことになります(連帯保証人の役割②)。
クラファンにおける連帯保証人について思うこと
上記の連帯保証の流れは分かったものの、クラファン各社の対応を見ていると連帯保証についてはあまり期待しない方がいいのかなぁと個人的には感じました。
やはり投資の際には、担保の余力を確認した方がよさそうですね。土地や建物以外(設備等)を担保としている場合にも、やはり売却には時間・手間がかかることを考慮したほうがよさそうです。
Bankersの心配な案件の続報
こちらは目立った進展はないのですが、バンカーズでは毎平日21時までに進捗を報告があります。進捗が気になる投資家としては、非常にありがたい対応です。
なお、案件については遅延になるのかどうかすらまだ不明な状態です。