現在運用中のわかちあいクサツウエストが4月末で運用を終了し、再組成される旨のお知らせがありました。私が口座開設している31社で最も運用額が大きいわかちあいファンドについて、特徴を解説していこうと思います。
わかちあいファンドについて
滋賀県を拠点とした不動産クラウドファンディング事業者で、私の知る限り遅延・毀損はゼロです。
- 投資家保護のため優先劣後出資を採用している
- 対象物件は滋賀・京都など西日本が多め
- ご当地ギフトがもらえるキャンペーンファンドもある
- 利益の一部をあしなが育英会等に寄付
- 定番ファンドの他に短期更新ファンドを扱っている
不動産クラウドファンディングでは物件が関東圏に偏りがちなのが悩みなのですが、こちらは滋賀・京都の案件が多いためポートフォリオの拡大に悩んでいる方にお勧めしたいですね。また、紹介分にはこんな記述があります。
わかちあいビル石山、わかちあい晴嵐ビルは、残余利益の50%超える額をあしなが育英会に寄付いたします。
3つの特長プラス1「わかちあいファンド」
これはなかなかできることではありませんね。利益の一部どころか、50%を超えるとは驚きました。しかも国内のあしなが育英に寄付というのが個人的には推しポイントです。
定番ファンドの他に、6ヵ月の短期間運用と再組成を繰り返す「短期更新型ファンド」も取り扱っています。この短期更新ファンドには以下のようなメリットがあり、私のお気に入りポイントの1つです。
短期更新ファンドのメリット
私が感じている短期更新ファンドのメリットは大きく以下の3つです。
- 運用期間に切れ目がないため、実質的な利回りが上がる!
- 優先的に出資できる(先着のクリック合戦や抽選に参加する必要なし)
- 入金・出金の手間や手数料を省略できる
特に運用期間の切れ目がないことは重要で、ソーシャルレンディングでは入金から運用開始までが1か月あるファンドなども多数存在し、実質利回りは思っているほど高くないことが多いです。更新型ファンドでは、実質的に運用期間の延長となるため、利息の付かない資金拘束期間を考える必要がありません。
更新のやり方
更新する際には、前回の出資額を上限として出資口数の変更が可能です。例えば、10口(100万円)を出資しており6口を再投資した場合には、60万円は再組成ファンドに引き継がれ、残り40万円は運用終了後に分配金とともにデポジット口座に入金されます。もちろん更新しないという選択もできます。
更新可能なファンドがある際には、マイページに移管申請ボタンが出てきます。
移管申請ボタンをクリックした後、移管口数を入力。各種書面を読んだら同意して移管を申し込むだけ。
「移管出資の申し込みが完了しました」のボタンが出れば完了です。
管理人のわかちあいファンドへの出資状況
現在わかちあいファンドでの運用額は140万円で、口座開設している31社中1位となっています。
- 累積投資額 : 7件、2,500,000円
- 元本償還済額 : 1,000,000円
- 運用中元本 : 1,400,000円
- 累積分配額 : 26,198円
- 累積毀損額 : 0円
運用額が他社と比べて大きい要因としては、短期更新ファンドにまとまったお金を入れているためです。今回移管したわかちあいクサツウエストは当初100万円を運用⇒60万円(1回目の更新)⇒60万円(2回目)と継続投資を続けています。
【2023/4/27追記】再組成が中止になりました
再組成ファンドへの移管申請を行ったところですが、再組成の中止が発表されました。以下はそのお知らせメールの抜粋です。
弊社のファンド「クサツウエスト」は短期間で更新を繰り返すファンド商品であり、業界に今までなかったため投資家の皆さまから一定の評価をいただきました。
しかしながら第2弾、第3弾と規模を大きくする事業展開が当面見込めないことから、抜本的に商品性を見直すことといたしました。具体的には現在一区画だけをファンド化していますが、クサツウエストの弊社所有物件6区画をまとめてファンド化し、金融機関の借入を組込むことで利回りアップをはかります。
運用期間は1年(更新型)とし、5月末を目処として募集を開始する準備に取り掛かります。
更新型ファンドは投資家としてはありがたかったのですが、更なる利回りアップを目指すために手持ちの駒を束ねて1ファンドにするようですね。
今回の再組成中止については、更新に同意した投資家にはお気持ちとして償還時に、1カ月分の分配金が振り込まれるとのことでした。ありがとうございます。
償還された資金を再投資するため、新規案件お待ちしています!