私がソーシャルレンディング投資に興味を持ったきっかけは、先にソシレンを始めていた父の確定申告を見たことでした。
はじめは、「せっかく貯めた老後資金なんだから、溶かさないように気を付けてよ~」くらいに思っていましたが、実際の配当金を確定申告するのを見たとき、思ったよりもずっと大きな収入になっていることに驚きました。俄然興味が沸いた私は、まずは金融大手や上場企業が運営している数社に絞って口座開設をし、結婚退職とともに温めていた社内貯金を運用に回し始めました。
今回は、ソーシャルレンディング投資のメリットを専業主婦ならではの視点で解説していきます。
ソーシャルレンディングがどんなものか知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
理由1 先着式の案件で争奪戦に勝てる !
ソーシャルレンディングの投資案件の多く、先着式と抽選式に分けられます。
- 先着式:事前に公開されている案件内容を確認し、募集開始時刻になったら金額を入力して投資する。募集総額にもよるが、人気のあるファンドでは数秒~数分で満額に達することもある。
- 抽選式:募集期間が設定されているので、期間内に投資口数を入力して応募する。募集期間終了後、メールやマイページなどで当落が通知される。
どちらの方式になるかは、事業者や案件ごとに異なります。個人的には、当落発表までの資金拘束がないという点で先着式が気に入っています。
私がチェックしている事業者(Funds、AGクラウドファンディング、TOMOTAQUなど)では12時・18時・19時に募集開始されることが多く、仕事をしている人にはかなり厳しい時間帯です。
しかし、専業主婦であれば募集開始時刻の5分前にPCやスマホでサイトにアクセスするのは容易です。
加えて、自宅のWi-Fiを使うことができるので、会社の昼休みにスマホで慌てて参戦する人よりも圧倒的に有利なのです。
もちろん忙しいときや、魅力的な案件があれば抽選式のものにも参戦しています。
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理由2 基礎控除の活用で税金が還付される
基礎控除は、すべての人に与えられた税金の控除額のことで、2023年現在48万円です。
「控除」とは、「この金額までは稼いでも課税しないよ」という金額のことです。そのため、稼いだ金額が控除額以下であれば税金はかかりません。
つまり、その他の収入が0円の専業主婦が、ソーシャルレンディングで元手1,000万円を年利4%で運用した場合、40万円が分配され、48万円以下なのでその全額を受け取ることができます。
ソーシャルレンディングの分配金は20%程が源泉徴収されているので、必ず確定申告を行い、納めた税金の還付を受けましょう。
実際に、2021年の私のソシレン分配金(税引前)は408,142円(≦48万円)でしたので、確定申告により源泉徴収されていた金額が満額還付されました!
収入のない専業主婦の場合、基礎控除は活用できません。しかし、ソーシャルレンディングで少額でも収入を得られれば丸ごと活用できるのです。
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理由3 iDeCoの所得控除を活用できる
自身で積み立てる方式の個人年金制度であるiDeCoは、1年間に積み立てた金額を丸ごと所得控除に活用できることから、節税効果の高い資産運用手段の1つです。
iDeCoの所得控除の仕組みをものすごく簡易に解説します。
- iDeCoの活用なしの場合:
(収入 – 基礎・社保・給与所得控除額 ) × 所得税率 = 収める税金 - iDeCoの活用ありの場合:
(収入 – 基礎・社保・給与所得控除額 – iDeco積立額) × 所得税率 = 収める税金
上記の式を見ると、「収入のない主婦はiDeCoの税控除を使えないから無意味」といわれるのもうなずけます。 しかし、ソーシャルレンディング投資によって得られた分配金は、当然収入として認められるため、ソシレンとiDeCoを同時に始めることで、控除額の最大化をはかることが可能です。
実際に、2022年の私のソシレン分配金(税引前)548,745円で確認してみましょう。
- iDeCoの活用なしの場合:
(ソシレン分配金 548,745 – 基礎控除 480,000) × 所得税率5% = 3,437円の課税 - iDeCoの活用ありの場合:
(ソシレン分配金 548,745 – 基礎控除 480,000 – iDeco積立額 276,000) × 所得税率5% = 0
ソシレン分配金が48万円を超えているので、理由2 基礎控除の活用で税金が還付される で述べた基礎控除だけでは、548,745 – 480,000 = 68,745円 に対して課税されてしまいます。
しかし、iDeCoにより積み立てた276,000円も控除額として利用することで、確定申告により源泉徴収されていた金額が満額還付されました!
実はこの前年の確定申告の際に、「今年は基礎控除額よりも分配金が大きくなりそう(48万円を超えそう)…」と思ったのをきっかけに、iDeCoの積立額を満額の23,000円/月まで引き上げました。
専業主婦のような第3号被保険者(会社員の夫に扶養されている人)の場合、iDeCoも満額の 23,000×12か月=276,000円 積み立てることができるので、
基礎控除 480,000円 + iDeCo 276,000円 = 756,000円
ソシレン分配金756,000円までは、実質非課税で収入になるんです!
ちなみにiDeCo・積み立てNISA・株式取引は、SBI証券でやっています。
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まとめ
長々と書いてきましたが、結局は専業主婦といえど以下の手順を踏むことで収入と非課税枠の最大化を図ることができ、その道のりはスキルや才能がなくとも現実的に可能なものであると私は思います。
- まずはソシレン投資などで少額(48万円以下)の収入をつくる
- 収入が48万円を超えそうであれば、iDeCoを活用して非課税枠を増やす
私のように、稼ぐ手段を模索している主婦の方にとって、ソーシャルレンディング投資が一つの選択肢として広まればいいなと思います。また、その正のフィードバックにより、信頼のおける事業者がますます増えてくれればうれしいですね。