バンカーズから、投資中の案件で気になるニュースが入ってきました。簡潔に言えば貸付先が一時的な販売の停止後、決済方法を限定して販売再開となったとのことで少し心配ですね。
私のソシレン投資初被弾となってしまうのか…。果たして…。
対象ファンドへの投資状況
貸付先については会員限定情報なので、詳細については控えたいと思いますが、まだ遅延するともしないともわからない状況でも第一報を入れてくれるバンカーズの対応に誠実さを感じます。
同事業にかかるファンドは複数組成されており、私が投資しているのはそのうちの1件。
- 運用残高8.5万円(投資金額10万円、早期償還済元本1.5万円)
- SPCを挟んだスキームになっている(後述)
- LTVは60%程度
ということで、私個人としては致命傷にはならないだろうと思っています。つい先日にも早期償還がなされていたので、少なくとも返済の意思はあるのだろうと楽観視しています。
SPCとは?
債権や不動産などの資産を会社から切り離して、その資産を利用する事業のためだけに作られた会社をSPC(Special Purpose Company)と呼び、日本語では特別目的会社と呼ばれます。
SPCを作るメリットとしては、債権や不動産などを証券化することで、小口投資家が参入しやすくなり、一般投資家からも資金調達がしやすくなることが挙げられます。そのため、不動産クラファン等ではしばしば使われる手法のようです。
一般投資家からみたSPCのメリット
SPCをスキームに組み込むことで、倒産隔離を行うことができます。
倒産隔離とは、資産を会社から切り離してSPC(特別目的会社)の資産とすることで、経営者の交代や他事業の失敗による倒産などのリスクが起きても、分離保有されているため影響を受けないという仕組みです。
一般投資家からみたSPCのデメリット
事業者は資金調達をしやすくなり、倒産隔離により一般投資家もリスクを抑えられる…といいことばかりに見えますが、デメリットもあります。
まず、SPCを作って資産を分離するためには、たとえ書類上の処理であったとしても、信託銀行や会計士等に手数料等を支払うことになります。
加えて、投資スキームも借手と貸手という1対1の関係に、SPCが組み込まれることにより複雑になりがちです。今回の案件についても、貸手・借手・合同会社・エンドユーザー…など複数の登場人物が出てくる複雑なスキームになっています。
まだ遅延や延滞すると決まった訳でもありませんし、詳細がわかるまでは余計な問い合わせなどせずに待つ他ないでしょう。バンカーズの対応力に期待したいところです。