6月中旬に届いた住民税の支払通知。妊娠悪阻で実家に避難していましたので、夫に頼んで事なきを得ましたが、第一回支払期限が6月30日と毎度ギリギリなんですよねぇ…
ということで、主婦がソシレン・不動産クラファン等で収入がある場合の住民税について、基礎知識をまとめていこうと思います。
【注意】私のように扶養内で副業をしたい主婦の方の役に立つ記事を心がけていますが、税制頻繁に制度変更されたり、その解釈にも余地がありますので参考程度にしてください。不明な点は税務署や税理士に当い合わせるなど、各自の責任でお願いします。
副業主婦の税金事情について
パート収入がある主婦の場合については、様々なサイトで税金について解説されているのですが、投資収益がある主婦の場合についてはあまりにも情報が少ない…ましてソシレン・不動産クラファン投資ともなれば、ほぼ情報ゼロです…悲しい…
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実はパート収入がない分、計算は簡潔で解りやすくなりますので、見てみましょう。
住民税の基礎知識
住民税は前年の1月~12月までの所得に応じて決定されます。
所得額に応じて決まる「所得割」と、所得に関わらず一律に課される「均等割」の2種類で構成されています。税率と内訳は以下になります(令和6年~)。
所得割(標準税率) | 均等割(年額) | |
市区町村民税 | 6%(政令指定都市では8%) | 3,000円 |
都道府県民税 | 4%(政令指定都市では2%) | 1,000円 |
森林環境税(令和6年から徴収) | ー | 1,000円 |
合計 | 10% | 5,000円 |
住民税の計算方法は、所得税の場合と同じく所得控除が可能です。私のような少額収入のある主婦投資家の場合、基礎控除・医療費控除・小規模企業共済等掛金控(iDeCoの掛金控除)・生命保険料控除などが利用できます。
簡単に言えば、「ソシレン・不動産クラファン分配金収入-所得控除=課税所得」として、収入から所得控除を引いた金額を基準にして、税率10%をかけた額が所得割、課税所得に関わらず5,000円が均等割として支払う金額です。
ここまで聞くと「主婦であっても、1円でも分配金貰ったら住民税を支払うことになるのか…?」と思いがちですが、収入が少額の場合は非課税となるケースもあります。
均等割については条例に定められた金額以下の場合(45万円以下となっている場合が多い)に、所得割については前年の総所得が45万円以下の場合に非課税となりますので、「年間税引前分配金が45万円以下であれば住民税非課税」という目安でいると良いでしょう。
収入別納付額シミュレーション
以下で、税引前分配金収入と住民税支払額の目安をシミュレーションしてみました。
※前提として、住民税の計算方法はお住いの市区町村により異なりますので、実際の納付額と完全に一致することはありません。また、今回はソシレン・不動産クラファンによる分配金収入のみの計算となります。家族構成や扶養条件等、細かな調整額の発生は考慮しておりませんので概算としてご理解ください。
例1:年間分配金が45万円以下の場合
住民税の所得割・均等割は非課税になりますので、住民税納付額は0円です。
ちなみに、私のソシレン投資開始後2年間の分配金では(2021年 347,814円、2022年 453,113円)実際に住民税はほぼゼロでした。
例2:年間分配金が70万円の場合
分配金が45万円を超えてくると、利用できる所得控除がいくらあるかで納付額にかなりの違いが出てきます。今回は特に節税しなかった場合(基礎控除)とiDeCoで節税した場合(基礎控除+小規模企業共済等掛金控除)を比較します。iDeCoは主婦がかけられる満額(月額2.3万円)とします。
例2ー①:基礎控除(43万円)のみの所得控除がある場合
→まず総所得が45万円を超えているので所得割・均等割ともに課税されます。
→収入(70万円)-所得控除(43万円)=課税所得27万円に対して課税される。
→所得割(27万円×10%)+均等割(5,000円)=住民税納付額は3万2,000円です。
例2ー②:基礎控除(43万円)と小規模企業共済等掛金控除(27.6万円)の所得控除がある場合
→まず総所得が45万円を超えているので所得割・均等割ともに課税されます。
→収入(70万円)-所得控除(43万+27.6万円)=課税所得(0万円)で所得割は課税されない。
→所得割(0万円×10%)+均等割(5,000円)=住民税納付額は5,000円です。
iDeCo節税の重要性を感じますね…。私の今年のソシレン分配金では(2023年 700,278円)、小規模企業共済等掛金控除を利用したおかげで、均等割のみ5,000円でした!(特定口座取引の株式譲渡所得の申告により還付が発生したため、実際の支払額は3,000円程度)
例3:年間分配金が100万円の場合
さて、いよいよ分配金が100万円の場合をシミュレーションしてみます。70万円の場合と同様、iDeCo節税の有無で分けて計算していきます。
例3ー①:基礎控除(43万円)のみの所得控除がある場合
→まず総所得が45万円を超えているので所得割・均等割ともに課税されます。
→収入(100万円)-所得控除(43万円)=課税所得57万円に対して課税される。
→所得割(57万円×10%)+均等割(5,000円)=住民税納付額は6万2,000円です。
例3ー②:基礎控除(43万円)と小規模企業共済等掛金控除(27.6万円)の所得控除がある場合
→まず総所得が45万円を超えているので所得割・均等割ともに課税されます。
→収入(100万円)-所得控除(43万+27.6万円)=課税所得29.4万円に対して課税される。
→所得割(29.4万円×10%)+均等割(5,000円)=住民税納付額は3万4,400円です。
私の今年のソシレン分配金目標額は90~100万円ですので、来年支払うことになるであろう住民税納付額がだいたい予想できますね。医療費控除や生命保険料控除などを使って、納付額を下げることも検討したいところです。
まとめ
今回は、あまり情報の出回っていないソシレン・不動産クラファン投資家主婦の住民税についてまとめてみました。ちなみに、扶養や所得税についての過去記事もありますのでよろしければご覧ください。
税制を理解するのは本当に大変ですが、知らずに生きていく方がもっと大変だと私は考えます。今後も税に関する情報に食らいついて、自分に生かせる節税術や副業を考えていきたいと思います。
もともとこのブログは、私と同じような不安や悩みを抱える主婦の参考になればと思い始めました。
主婦が在宅でできる副業は、大きな心の支えになりうると私は思っています。今後も、資産運用・副業・節税・確定申告と、資産運用の始め方から納税まで含めた一連の流れがわかるような記事作成を心がけていきますので、読んでいただけると幸いです。